不正咬合の原因(Etiology of maloclusion)9

不正咬合の原因(Etiology of maloclusion)9

1.歯学とくに矯正学領域における遺伝(Heredity)

しかしそこには基本的な型が存在し、一定の方向に進む傾向を有するので、明確な遺伝的要素が顎顔面の形態の終局的な決定に関与するものであると主張すると述べ、さらに人類にみられる遺伝的影響として、人種もしくは種族が同一の所では不正咬合の発生が少なく、人種混合の結果がひとつの限度を越えるとなんらかの不足が発生するとし、形質形態の遺伝、成長パターンについての遺伝、歯の顔面に現れる人種的特質などについても言及していますが、最後に“もし遺伝的な影響が存在し、それが上記の対象において実証されるとすれば遺伝は以下のものについてなんらかの役割を演ずるものとして考えることができる”として次の項目をあげています。

1)先天的な欠陥
2)顔面の左右非対称
3)顎の異常な大小
4)歯の異常な大小
5)歯数の減少または歯の欠如
6)歯の形態の変化
7)口蓋裂および兎唇
8)正中離開
9)過蓋咬合
10)叢生および回転
11)下顎突出
12)下顎の後退

すなわち筆者が多くの例を引いて、今まで述べてきたことを是認しているものと考えられます。

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